空き地を探す

福島白河にあるカフェの室長ブログ

西郷村 西ノ郷遊歩道 きのこコレクション

9月中旬、福島県西郷村にある西ノ郷遊歩道に行ってきました。

国道289号線から、雪割橋を渡った先にある遊歩道です。

雪割橋を渡ります

ちなみに雪割橋は阿武隈川の渓谷を渡る82mのアーチ鉄橋。橋上からの景色はなかなかの絶景です。

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きのこが大量に生えていました

秋雨前線や台風の多い9月、湿気のせいなのかきのこが大量に生えていました。

きのこフォトの趣味はないのですが、あまりにたくさん生えていたので、記録欲にほだされて写真を撮ってきました。図鑑も手元になかったので、名称も特にわかりませんが、一緒に眺めてみてください。名前がわかる方、教えてくれたら嬉しいです。

f:id:morgen3ed:20180916144357j:plainなめこっぽいやつ

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うっすらピンクがかったやつ

f:id:morgen3ed:20180916144742j:plain赤のグラデーション

f:id:morgen3ed:20180916144821j:plain小さな貝殻のよう

f:id:morgen3ed:20180916144944j:plain地面に落ちた金木犀みたいな

f:id:morgen3ed:20180916145011j:plain黒い

f:id:morgen3ed:20180916145044j:plain紫がかった黒

f:id:morgen3ed:20180916145232j:plain菌であること

f:id:morgen3ed:20180916145220j:plainバニラアイスクリームを掬ったようなやつ

f:id:morgen3ed:20180916145330j:plainきのこの山」っぽい。ちなみに私はきのこ派

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ツートーン

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毒キノコっぽい

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ラッパ状

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みかんの皮っぽい

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傘の大きさと脚の細さがおしゃれ!

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ひだひだ

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メローイエローみたいな色

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珊瑚っぽい

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中央、グリーンのきのこ

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破れの美しさがあるね

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渋い

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パンケーキかな?

遊歩道、楽しいよ!

ひたすらきのこの写真を撮っていましたが、西ノ郷遊歩道は、カジュアルに大自然を味わえる場所です。

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 栗も拾えるし

f:id:morgen3ed:20180916151257j:plain源流も楽しめるし(夏なら水遊びも)

f:id:morgen3ed:20180916151025j:plain滝もあります(これは一休みの滝)

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アイスクリームの売ってるおみやげやさんも。

www.nihon-kankou.or.jp

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カルミヤさんの椅子がもはやきのこに見えてきました。

地方と絶望について

きょうの日本のインターネットでは
”「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由
知られざる「文化と教育の地域格差」 (阿部 幸大)”がバズっている。

gendai.ismedia.jp

阿部さんの議論には、共感する部分が多い。地方には絶望がある。都市との格差がある。大学、美術館、メディア、研究所、ベンチャー企業。およそ創造的なコミュニティと、地方で暮らす高校生が出会うことはない。僕ら地方に暮らす高校生に、”新しさらしきもの”を届けてくれるメディアは、イオンであり、マックであり、コンビニエンスストアだったのだ。紀伊国屋ブラウジングをすることも、相談に乗ってくれるちょっとした大学生チューターも、若いアーティストが実験的な展示をしているギャラリーも、放課後に立ち寄れる劇場も、僕らの世界には見えなかった。触れることもできなかった。

地方には地方の文化があると主張するのは簡単だ。わたしもそれを信じたい。しかし、あまりにこの国の地方が地方になって時間がたち過ぎた。僕らの生まれる前にはあったらしい、妙な蔵書のある喫茶店はドトールになり、古い商店街の歴史ある書店はTSUTAYAになるか、学校のワークブックの売りさばき所になった。

ぼくら地方のゆとり世代は、自意識のある時から便利なショッピングモールに囲まれている。たとえ地方暮らしでも、そこそこ便利なモールに。その街に暮らす者が、そこなしでは生活を考えられないくらいだ。しかしそこには、なにかを生む力はない。メニューやオペレーションはすべて、東京本社が考えている。それが最も利益を生む。

なにかを生み出したい者は東京へ向かい、現状を維持しようとするものが(意識的にせよ、無意識にせよ)そこに残る。

地方都市で働いているので、当事者性を孕むこの問題に、以上のような極端なモノの見方をするのはリスクがある。しかしそれでも、阿部さんの記事に共感してしまうのは、次の世代のために、私も働きたいと思っているからだ。

”教育における地域格差の帰結をあらためて言い換えれば、それは「同じ学力の子供が、田舎に住んでいるという理由だけで、都市に住んでいれば受けられたはずの教育の機会を奪われている」ということである。そして、「知っていたら大学に行っていた」人口は、間違いなく、かなりの数にのぼる。”

 

「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由(阿部 幸大) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

”私が必要だと思うのは、こうした偶然性に翻弄される田舎の子供たちに、彼らが潜在的に持っている選択肢と権利とを想像させてやることであり、ひいては、東京をはじめとする都市部に住む人びとに、もうすこし田舎の実態を想像してもらうことである。”

 

「底辺校」出身の田舎者が、東大に入って絶望した理由(阿部 幸大) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

 

私はその絶望を次の世代に引き継ぐのではなく、地方のために、地方に生まれ落ちた子どものために、絶望を断ちたいと考えている。

しかし、それができる確証はいまだない。

 

総合計画審議会で考えた、「声の大きい人」について

 

今日は、声の大きい人というテーマでブログを書きます。

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gonda (@chikuwa090) | Twitter

声量じゃなくて、権力的な話で。 

対外的な、影響力の話です。政治家の方とか、名士の方とか、経営者の方とか。現代ならSNS上のインフルエンサーの皆さん?ともかく、世間での声の大きい人は、そんな感じのイメージですよね。
 
でも例えば、市区役所の出す文書や資料も、かなり影響力があります。人格はないけれど、かなり「声の大きい」存在です。行政文書が拠って立つ価値観や指向は、「今この街が目指している方向」や「この街を構成する人たちの考え」が反映されているはずです。

 

地方自治体の、総合計画審議委員。

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さて、12月から、福島県白河市の総合計画審議委員を仰せつかっています。すでに3回の議論の場があり、平成30年度以降5年間の白河市行政の総合計画を改善するための意見を話し合っています。

総合計画(そうごうけいかく)は、地方自治体が策定する自治体のすべての計画の基本となる、行政運営の総合的な指針となる計画

 

 

この総合計画、必ずしも策定する義務が地方自治体に課されている訳ではありません。また、策定改訂したから職員や首長に義務が生じる訳でもありません。この策定とその改訂作業を行うことは、それだけで体力のいる仕事。策定に取り組むだけで、向こう5年間も目標値を持った、計画的な行政運営をしようとする姿勢の表明とも取れます。えらい。

しかも、審議会という市民からの声を反映させてくれる場所まである。そんな貴重な機会を提供していただいたので、いくつかの意見を発言させていただきました。

印象に残った3つの提案。

ここで、自分自身で印象に残っている発言のうち、特に3つを書きだしてみます。 

  1. 教育における成果指標のうち、「不登校児童の割合の低下」を目指すことをやめて欲しい。
  2. 人権尊重の文脈で、「LGBT」に言及できないか。
  3. 結婚子育て支援の文脈で、賃金等の理由で結婚できない若年層に言及できないか。
①の提案は、この文書の影響力を考えたものです。この成果指標を基礎自治体が掲げることは、《不登校=悪/登校=善》という価値観を表明すること。不登校のあるなしに関わらず、市内に暮らすすべての児童が不安や恐怖などから逃れ、学び成長する権利があります。たとえ一時的でも、不登校を望む児童にとっては、学校空間が、不安や恐怖の源泉かもしれません。そのような状況にあってこの指標は、現場の教職員が愚直に指標を鑑みた先に、児童や家庭から「通わなくても良い」選択肢が奪われる事態が予想されます。言い換えれば、子どもの学び成長する権利を確保するという業務目的が、逆転しかねない成果指標です。政府も批准する、国連の条約にも適合的と考えます。

子どもたちは教育を受ける権利を持っています。また、休んだり遊んだりすること、様々な情報を得、自分の考えや信じることが守られることも、自分らしく成長するためにとても重要です。

子どもの権利条約 | ユニセフについて | 日本ユニセフ協会

②の提案も、この文書が市内外に配布されることを前提にした提案です。この文書はあくまで計画であって、文言が挿入されたからといって、積極的な政策が立案されるかどうかはわかりません。しかし、「この街は多様性を重視します」「たとえあなたが少数者であっても、この街はあなたを守ります」そういうメッセージを孕むことで、いや、孕むだけで、この街のどこかにいる誰かへ、助け舟になるかもしれない。そういう希望を込めました。渋谷区かっこいいよね。

東京都渋谷区が同性カップルに対し、結婚に準じる関係と認め「パートナーシップ証明」を発行する全国初の条例案が、3月31日の渋谷区議会本会議で可決、成立した

渋谷区の同性パートナー条例成立に「歴史的な一歩」「LGBT考えるきっかけに」

 
③の提案は、若者らしい提案として。「結婚っていいものだよ〜!」というメッセージを、政策や広告、あるいはコミュニティから、若者は受け取ります。それ自体は悪いこととは思いませんが、結婚できない(結婚しない)人が社会にいるのも事実です。結婚できない人にとっては、婚後や産後の支援メニューも、むなしく映るだけ。若年層の賃金はまだまだ低く、結婚したくてもできない人がいることは、同世代だからこそよくわかります。結婚の支援でもっとも多いリクエストは、多くの若者が安心して暮らせる就労環境への支援です。仕事とお金の不安が小さくなったその先に、結婚が見えてくる。結婚”できている”人だけへの支援では、少子化傾向は簡単には変わりません。
◎ 「少子化施策利用者意向調査の構築に向けた調査」 内閣府 2009年

●結婚に関する支援の要望としては、「支援は必要ない」(29.6%)が最も多く、次いで「就労支援」(21.4%)、「出会いの場の提供」(20.4%)の他、「働き方見直しのための支援」(19.6%)も多くなっています(2.4 結婚に関する支援, P82)。

第2号 | ワーク・ライフ・バランス| 内閣府男女共同参画局

 

 

やりとりの結果、①〜③のうち、すでに計画に反映させていただく予定のものとして③があります。子育て支援の文脈に、結婚の有無に関わらず働く若者たちの立場を見据えた文言(男女の若年層のワークライフバランスを推進すること)を挿入していただけるそうです。①②にどんなレスポンスが来るのかは、担当課からの返答まちです。
 

この世界の片隅で。

「声の大きな人」のひとつである行政という仮想人格。大きいからこそ、影響を受けるすべての人を想定して欲しい。人々から選択肢を奪うのではなく、選択肢を提示するものであって欲しいと思います。
 
同時に、私自身も「声の大きな人」として。今回審議委員に呼んでいただいたのはたまたま(というか若輩に末席を汚させていただいて恐縮)なのですが、それでも6万人の市民のうち、審議委員は10人にも満たない。声にできるチャンスのある人は、議論を起こすことが求められているように思います。
 
私が住みやすい街は、きっと次の誰かが住みやすい街。それは次の世代かもしれないし、次の移住者かもしれないです。声の大きな人は、小さな声を聞いて大きくしゃべろう。そんな気持ちの今日のブログでした。

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(うちのカフェの庭は最近こんな感じです)

”誰かに語られていた”場所/写真展感想:笹岡啓子 "SHORELINE" (2017年12月8日〜12月24日)

”語ることから避けられない”場所


私にとって、あまりにそこは語ることから避けられない場所だ。通り過ぎることができない。その場所に立ち、言葉を交わしてきたであろう幾多の人間の視線を、想起せざるを得ない。作業の進捗を確認する建設事業者、視察に訪れた政治家、戻ってきた住民、震災を機に訪れた観光客。「展望台」であるそこは、まなざし、語ることを私たちに指示してくる。

 

31 浜通り

 
SHORELINEと名付けられた写真シリーズ、何度目かの展示。通し番号31を付された写真展「浜通り」を新宿photographer's galleryにて鑑賞。
 
展示空間には、福島県楢葉町の、2012年、2014年、2017年、それぞれの時点での写真がある。楢葉町を横断して流れる木戸川の河口、太平洋に面した天神岬からの写真だ。どの時点でも、それぞれ3枚の写真をつなげて見せている。とても広い視野を持ったような感覚になる、パノラマメイクな写真。
 
以前からこのシリーズを好んで鑑賞していたのだけれど、今回特に筆を取ろうと思い立ったのは、私がこの場所をよく知っているからだ。福島県双葉郡にある楢葉町を訪ねる人は、誰しもがこの天神岬に一度は立ち寄るのではないか。海岸にそり立つ崖が岬をなしていて太平洋を一望でき、その後背地に広がる楢葉の町を眺めることもできる。岬の南側、堤防の内陸側は平野になっていて、水田や国道6号線、あるいは阿武隈高地の東端に広がる住宅地などを眺めることができる。
 
展示が、時系列順に左側から並べられているのは偶然ではないだろう。 2012年の8月まで、写真に写っている場所、そして撮影場所である天神岬は、福島第一原発から20km圏内の”警戒区域”として、例外をのぞき人の立ち入りが禁止されていた。写真に写る住宅に住む住民も、全員町外に避難していた。”警戒区域"の指定解除後も、"避難指示解除準備区域"として、住民への避難指示は2015年9月まで続いた。
 
(区域の指定と解除、名称の変遷などは複雑なので、福島県のページなどを参照されたい)
 
笹岡の写真は、太平洋から、平野部の水田、阿武隈高地麓の集落、その背景の山地までを収めている。水田や集落は、自然環境と人の営みとのつながりが立ち現れている空間そのものだ。
 
それらの空間は、誰かの住宅があり、誰かの生業の関わる場所であった。2012年の写真とそれに添えられた撮影日が、そこに誰も暮らしていないという事実を訴える。水田であったとわかる場所は、水稲ではない草木が生えている。隣の水田との境界線は、曖昧にぼやけている。
 
2014年になると、変化が訪れる。さらに水田は曖昧になり、写真の下部(おそらく展望台のある崖の斜面から生えている雑草)から伸びてくる草木が視界を遮る。人が干渉しないことで、植生の存在感が強くなり、時間の経過を伝える。一方で、水田の上には黒いフレコンバッグがその膨大な体積を主張している。放射性物質に汚染された住宅地などの表土をはぎとる、除染作業が楢葉町内で行われ、この天神岬の南側の水田に、その仮置き場が造成された。黒い立方体の土砂が、水田の上に積まれるという事態が、ここが福島県で、福島第一原子力発電所からほど近い被災地であるという情報を伝えてくる。
 
それはまた、人間の新しい営みのようにも見えてくる。除染作業は、人間が再びこの地に住もうという意思(ただし、それが元の住民のものではない可能性には留保する必要がある)を示しているようにも見える。
 
2017年の写真では、太平洋岸には新しい防波堤の姿が現れている。除染作業のバッグの数はさらに拡大する。この段階では、避難指示はすべて解除され、住民の帰還もはじまっている。従来の住民以外にも、原発廃炉作業に従事する職員も、相当数が居住しているはずだ。わかりづらいが、国道6号線の南側にひときわ目立つ建物、日本原子力機構の楢葉遠隔技術開発センターも見える。写真にはもちろん写っていないが、この撮影時点でカメラと三脚のあるこの撮影場所は、コンクリートで整地され、観光客を迎え入れる展望台として復旧されているはずだ。
 

”誰かに語られていた”場所

私にとって、あまりにそこは語ることから避けられない。通り過ぎることができない。いま、3枚のパノラマ写真の持つ情報を、ここに書き記したように。
 
しかし、にも関わらず、写真に写る砂浜に、水田に、あぜ道に、どんな名前があるか、私は知らない。
 
私は、その展望台を訪れた政治家や、その復旧作業に携わった職員の顔を思い浮かべることができる。そこが、警戒区域と呼ばれていたことを知っている。
 
ただ、その砂浜で犬と歩き、あるいは水田で稲を植え、あるいはあぜ道で駆ける誰かの名前、その姿や顔を、私は知らない。その砂浜が、誰がどんなふうに呼んだ場所であったのか、知らない。こんなにも、2011年以降のことを語ることができるにも関わらず。
 
写真が写している空間が、語らざるを得ない場所であること。そのことが私に突きつけたのは、そこが、”誰かに語られていた”はずの場所であることだった。
 
 
PARK CITY―笹岡啓子写真集

PARK CITY―笹岡啓子写真集

 

 

 

FISHING

FISHING

 

 

 

 
 
 

福島第一原子力発電所構内の視察に参加しました

こんばんは、しつちょうです。
2月28日、福島第一原子力発電所構内の視察に参加しました。

オフサイトである楢葉や小高、国道6号沿いに行ったことはあれど、オンサイトである”いちえふ”に足を踏み入れたのは震災6年で初めてでした。

僭越ながら、所感です。

 

まず安心感を覚えたこと

1日6000人の作業員と、年間10,000人の視察者の安全管理を行う東電さんの対応は、終始ルールに則ったものでした。妥協のない規則の徹底した運用は、ここが秩序に則った空間であることを教えてくれ、安心感を覚えました。

構内滞在中の被ばく線量を携帯型端末APD(http://www.tepco.co.jp/life/elect-dict/file/a_019-j.html)で管理するのはもちろんのこと、入構・退出時には身体検査。
なお、私の被ばく線量は1時間半程度の滞在で0.01μSvでした。
 

とはいえ建屋の迫力は凄かったこと

震災で事故に至ったのは福島第一原発の1〜4号機。4つの原子炉建屋(県民にはお馴染み、水色のやつ/http://www.tepco.co.jp/life/elect-dict/file/ge_015-j.html)の状況はそれぞれ迫力ありました。
【1号機】現在建屋を覆っていたカバーは撤去されて、今日は東芝製の遠隔操作クレーンが瓦礫除去のために作動中。初めて生で見る骨組みだけの原発建屋の迫力が凄い。
【2号機】建屋パネルを保全補修したまま、開口部を作るという工事を作業員の方が寒空の下取り組んでいました。大きな建屋だからこそ、作業員の姿の迫力が凄い。
【3号機】見た目に損傷が一番激しく、そして周囲の空間線量も高い。バスで建屋脇を通過するだけ(10数秒)なので、多少空間線量が高くとも身体に影響はないと考えられるのですが、それでも普段見慣れない1500μSv/hという数字を聞くのは結構緊張感がありました。みるみる増える数字の迫力が凄い。
(敷地内の空間線量サーベイマップはウェブで公開/http://www.tepco.co.jp/decommision/news/data/sm/images/f1-sv2-20170224-j.pdf
【4号機】
4号機は一番廃炉作業が進捗していて、使用済み燃料プールから全ての燃料が取り出されています。作業用に建造されたグレーの鉄骨(東京タワー1本分の鉄と言っていた)の迫力が凄い。
 

現場の熱量

これは予想以上でした。今回の一番感じたことです。放射線の管理ルールも、使用されている機材や技術も、現在の科学技術と震災後のリスクマネジメント蓄積の結晶。東電・協力企業・研究機関らの巨大な組織群が投入している人的・知的資源量に圧倒されます。つまり、ここは後片付け(悪く言えば尻拭い)の現場でありながら、新しい技術やイノベーションを生みうる場所なのだと感じました。決してここは後ろ向きではなく、将来性のあるひとつの職場だということです。それこそ、夢のエネルギー原子力発電が、はじめて日本にできるときのような。(当時のことは史料でしかわからないので、これは完全に主観的推測ですが。)
東電以下巨大組織が資源を投資してもなお山積する課題(放射性廃棄物の最終処分や核燃料デブリの取り出しなど)は、事故がいかにシビアなものなのかを語るものです。しかし、浜通りを技術革新の起こる自立的な地域として復興する”イノベーションコースト構想”(http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list275-1006.html)が、地に足ついた、そして現場のニーズと地域社会の持続可能性に直結するものなのではないか、と視察を通じて考えることが出来ました。
 

最後に

東京電力福島復興本社の石崎さんとの質疑の時間がありました。先日の福島高校生徒による福島第一原子力発電所の視察(http://www.fukushima-h.fks.ed.jp/jo6xrtbdf-28/)について、福島高校の生徒さんの言葉を紹介していただきました。

彼らがフランスを訪れ、現地の高校生と交流した時に、「福島ってどうなっているの?」と聞かれ、何も答えることができなかった。悔しく思った。そのときに、福島県人として、原発を見てみたいと思うようになった。

 

以上のような趣旨でした。
 
原発から山地を挟んで50km以上離れた中通りに居住する10代であっても、県外に出れば「福島出身者」です。「福島ってどうなの?」という問いに、確固たる回答があるとは思えませんが、それでも自身の言葉で、自身の地域を(そこで起きている世界史的事件を)語ること。それは、責務であり、自覚であり、保身であると思います。
 
真偽と実態は報道を通じてしかわかりませんが、現在でも避難者いじめがあるという報道(例えば:http://www.huffingtonpost.jp/nobuto-hosaka/fukushima_b_13000030.html)が相次いでいます。地域出身者が、自身の地域について語る言葉を持つことを、もっと支援していきたいと思う次第です。
 
さらに最後に、参考書をあげておきます 。本を買うほどでもない、という方にはハフィントンの記事もわかりやすいです。
福島第一原発廃炉図鑑

福島第一原発廃炉図鑑

 
  
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)

 
 

古民家リノベーション vol.03 押田製材所に遊びに行く

こんにちは、しつちょうです。

築70年超の空き家を、2015年の冬に見つけました。

廃墟をリノベーションしてカフェにするべく、準備を重ねます。

リノベで大切にしたいこと

いろいろな先駆者の視察を重ねた結果、コミュニティ・カフェ EMANONのリノベーションで大切にしたいことを3つ決めました。

1,「福島県の素材にこだわる」
2.「自分たちでやる」
3.「みんなでつくる」

今回は(1)にまつまる話。

林業とふくしま

福島県林業が盛んな県です。県土の7割が森林で、森林面積は全国4位です。
特に、県南地域の久慈川流域、いわき市の鮫川流域では、特にスギ林が古くから造林され、国内有数の産地になっています。(参考資料:森林・木材と放射性物質 福島の森林・林業再生に向けて

その一方で、林業資源に恵まれつつも、その恩恵に直接触れる機会は多くありません。福島県といえども、一般的に市民が木材を購入するところは、ホームセンター。外国産材・国産材共に、産地のよくわからない木材を購入することが多いです。

押田製材所へ

カフェのリノベーションでは、どうしても福島県産の木材を使いたい!

ということで、矢祭町にある押田製材所に遊びに行きます。

 

(↑だいたい毎日、おはようご材木♫という挨拶をしてくださるFacebook

ここでは、イケメン社長さんが木材をガイドしてくれたり

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社長夫人と製材所ガール(2歳)が相談に乗ってくれたりします。

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もちろん製材所なので、木材は建築資材になる角材から、

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家具に使えそうな耳付きの無垢材、

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製材された一枚板まで揃っています。

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木材を扱う業者さんはもちろんのこと、一般家庭のリフォームの相談もできるショールームもあります。

しつちょうのような素人の、「福島県産の木材使いたいんだけど。。。」というあまりにふわっとした相談にも、乗ってくれました。

そんな製材所は福島県矢祭町の中心市街にあります。

ショールームはいつでも気軽に訪れることができますし、製材所で木材を買いたい!という相談にも乗っていただけますので、興味のある方はぜひ訪ねてみてください。

PR*押田製材所第27回大展示即売会

その押田製材所さんでは、2016年9月24日にイベントが開催されます!

その名も「押田製材所第27回第展示即売会」。

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イチョウの無垢のまな板から、3メートル超級の一枚板銘木まで、なんでも揃うイベントです。

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↑こんな記事を書きつつも、初心者には足の運びづらい”製材所”ですが、24日は製材所のみなさんが誰でもウェルカム!な空気でお出迎えしてくださります。

木の香りのする空間は、リノベ初心者には非日常的で刺激的。

ふくしまの木材に触れられるチャンスなので興味のある方はぜひに!来場者プレゼントもあるそうです♪

《ライター業》白河市周辺の紅葉デートスポット

こんにちは、しつちょうです。

普段はカフェのマスター役ですが、フリーランスのライターとしても働きます。

今回は、JR東日本・びゅうのパンフレットで、福島県白河市周辺の紅葉デートのページのライティングをしました。ああ、デートしたいデート(何)

白河市周辺の紅葉といえばまずは南湖公園

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(↑ラクラスしらかわさん提供)

名物南湖だんごと、暖かいお茶を嗜みながらの散策がよいでしょう。ボートでいちゃつくのも可。

さわやかにお忍びデートに・聖ヶ岩ビジターセンター

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(↑聖ヶ岩ビジターセンターさん提供)

半径3kmにまったく民家のない国有林の真ん中で、雑木林の色とりどりの紅葉に触れられます。

よく言えば手付かずの自然、悪く言えばひと気がない場所なので、プライベートでお忍びなデートにいかがでしょう。ボルダリングでさわやかな汗を流してもいいですよ! 

 

紅葉に囲まれた露天風呂とセットで楽しみたい甲子大橋

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甲子大橋と、その先の甲子トンネル、場所はここらへんです。

ここは是非レンタカーで通り抜けたい。紅葉に吸い込まれるようなトンネルです。

遊歩道名木、そして最高の温泉もあるので、清秋のデートにオススメです。隣に掲載させていただいたますつり公園でランチもいいですね。

ということで、福島県+首都圏を中心に取材やライティングの仕事承ります。お問い合わせお待ちしております!

パンフレットは首都圏のJR東日本びゅうぷらざで配布

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白河でも郡山でも福島市でも、南東北のデートはぜひびゅうで。(PR)

見かけたら手に取ってみてくださいね。しつちょうの担当ページは23ページです。

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